お元気ですか? 私達はとても元気です! 稽古場の敷地内にある桜が満開です。今を盛りと美しく咲き誇ってます。
この桜の木を見る度に、昨年の7月にお亡くなりになった我が師・佐藤浩史先生を想い出します。3年前の桜の盛りの穏やかな午後にテーブルを持ち出して、佐藤先生とミュージカル『俺たちは天使じゃない』の構成と脚本の打ち合わせをやりました。二人で議論を重ねながら、少しでも良い作品にしようと一生懸命でした。時折降り注ぐ桜吹雪が、とても幻想的でした。長閑な春の日のとても平和な時間でした。2年前も佐藤先生と博多座の小坂弘治先生、そして劇団員と一緒に福岡市の舞鶴城跡の桜並木のトンネルで花見もしました。ついこの前のように鮮明に覚えています。でも今年の桜の木の下に、佐藤先生はいらっしゃいません。
そして稽古場の敷地の所有者である義父もいません。私達の大切な人が次々にこの世を去られました。日本人が桜を愛するのは、桜の花に故人を懐かしむからなのかもしれませんね。そして満開をアッと言う間に過ぎる桜の潔さに美を感じると共に、我が人生を投影するからなのかもしれません。不惑の年を過ぎてから、いっそう桜が好きになりました。
今回の東京公演の演目の『LOVE』の名付け親は佐藤先生です。去年の夏に私が仕事で鹿児島にいる時、すでに東京で病床に伏せていらした佐藤先生から電話が入ったのでした。その時は、ブロードウェイで上演された『LUV(ラブ)』の上演許可をとって、ドリームカンパニー風にアレンジして上演しようと話していました。でも、その夢も叶わぬままに佐藤先生は、天国へと旅立たれました。私は、佐藤先生と話していた物語を断腸の思いで変更して、天国の入り口で繰り広げられる5つの愛のエピソードをオムニバスで展開するミュージカルに書き上げました。その理由は、あまりにも多くの方が人生に失望し絶望の後で、自ら死を選ぶと言う現実があったからです。人は一度や二度は、「生きる事」を辛く感じるものです。でも、人生を踏み出す力や人生を導く力は、きっと自分の中に、きっとその人の中にあるんです。
戦争や病気や、事故や自然災害で、無念のまま生きたくても生きられなかった多くの方々がいます。今も余震が続く福岡で生活しながら、それを実感してます。だから、『LOVE』は生きていこうとする力をメッセージとして強く込めました。でも堅苦しい作品ではありません。大いに謳って、大いに笑って(?)大いに共感していただける作品です。なんてたって、劇団ドリームカンパニーのキャッチ・フレーズは、「ビタミン・ミュージカル!」なのですから。
さて、劇団は本多劇場さんでの公演に向けて一致団結!熱い毎日を送っております。福岡公演からすると、中味も少し変わりました。作品はさらに進化を続けています。とにかく全力で取り組んでおります。あとは、お客様にお越し頂くだけです!どうか皆様、5月3日(祝日!)には、お誘い合わせの上、下北沢・本多劇場へご来場下さい! たった1日限りの公演です。かなりの稀少価値です。滅多に見られません。次回は、半年後に福岡であるだけです。この機会をお見逃しないように、さぁ、手帳を取り出し、5月3日に赤マルを付け、『LOVE』観劇と御記入下さい! きっとその日のメモには「あぁ、観て良かったあの人も誘えば良かった!」と書かれるに違いありません。今も2階の稽古場で、出演者達がダンスの稽古の真っ最中です。きっと良い仕上がりになる筈です。御期待下さい!! 『LOVE』は、「愛」と「生きる力」をテーマに創り上げた私達の渾身のミュージカルです。皆様のご来場を関係者一同、心よりお待ち申し上げます。皆様と私達の合言葉、それは「本多劇場で会いましょう!!」
お体、ご自愛下さいませ。
2005.4月吉日
東京公演の日程です。
公演日 2005年 5月3日(火) 13:00〜/18:00〜 2回公演
会 場 下北沢 本多劇場
料 金 3,700円(前売券/税込) 4,200円(当日券/税込)